2014年2月28日金曜日

☆ブラックスワン降臨 ・・・手嶋 龍一著


ブラック・スワン降臨―9・11‐3・11インテリジェンス十年戦争

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 2011年12月5日に発行されたこの本。発刊と同時に買い求めた。
そう、私のお気に入りの作家「手嶋龍一」氏のノンフィクションだったからだ。
この本は、2001年9.11のテロから2011年3.11の東日本大震災まで、アメリカと日本が辿った数々の問題をノンフィクションで書き下ろした内容だ。
 この10年間は日米両国にとって大変な試練の期間だった。日米双方に多大な犠牲を伴った期間だった。
この背景にあったものはいったいなんだったのだろう。やはり、手嶋氏は期待を裏切らず独特のタッチでこの難解な諸問題を解いていった。
米国の事情はともかく、日本に住む我々でさえ、国民の理解を超えた人達が政権を担ったから全く理解不能な期間が出現した。
理想と幻想の中に住む住人によって、国民には到底理解できない政策が次々と出現し、いったいこの国はどうなってしまうのだろうと呆れ返る日々だった。
まさしく、現実には有り得ない「ブラックスワン」が日本に舞い降りたかのようだった。
だから、この本のタイトルを見たとき思わず「さすが」と叫んでしまった。
 そういえば、私が仕事でイスラエルに行った時期が、ちょうど2005年の2月ごろだった。
米国のイラク侵攻のときで、イスラエルでも自爆テロが起こっていた。
 本を読み返していると当時の様々な事象が蘇って来る。
 シリア、ウクライナ、ベネズエラなどに一日も早く平和が訪れることを心から祈る。
 こうした問題に日本は何も手を差し伸べることができないのか。
 今は国や民族間の争いから早く脱却し、地球規模での視点で各国が取り組んでいかなければならない問題が山積している時代なのだから。

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