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起業のきっかけや、事業展開などがいかにも的なストーリー仕立てでけっこう面白く描かれてる。
一時期のIT起業ブームの頃、成功者は事業にストーリー性を持たせる意味で、ストーリーテラーを雇ってたらしいけどね。 この本は、飾り気なくマーク・ザッカーバーグの個性を描いていて好感が持てる。 中でも、パロアルトへ引っ越してからの展開がいかにもという感じが出てていいね。 ただ、この本の面白いところは何と言ってもこの著者にある。 デビッド・カークパトリック(David Kirkpatrick):米フォーチュン誌のインターネットテクノロジー担当編集主任で、 多くのこうした企業について執筆してきた人だけにこの本の最後部にある参考文献の欄が面白い。 そもそもこの本は17章からなっているが、各章ごとに参考文献が詳しく示されている。 ウエブサイトが紹介されているものもあり、こうした参考文献を平行して読みながら読書をすると数倍楽しめる。 そもそも、この手の本は従来適当に盛り上がるストーリーでどこまで本当なのか疑わしいものだが、 これだけ詳細に文献が載ってると、著者の人柄もそこから窺い知る事ができる。 マーク・ザッカバーグよりこの人のほうが面白いかもしれないね。 そして、この本の面白さは登場人物にある。 シリコンバレーで成功する場合に共通する人脈が見て取れる。 実は、シリコンバレーで起業して成功する上で重要なのは、ヴェンチャーキャピタルから調達する金額よりも、 調達できる人物にある。この著者は、仕事柄見事にこの創業者マーク・ザッカーバーグを取り巻く人物たちを 詳細にレポートしている。これが面白い。 ナップスター創業者のショーン・パーカーやペイパル創立者のピーター・シール。 リンクトインのリード・ホフマン。ワシントンポストのCEOドン・グレアム。 元google上級幹部のシェリル・サンドバーグだ。 IT関連で注目を浴びるには、どのジャーナリストに商品について記事を書いて貰うかが非常に重要だ。 今までにシリコンバレーでは、成功請負人と称されるこうしたジャーナリストが活躍しているからだ。 ま、こうしたポイントにやや触れつつ読んでいくとさらに面白いと思うよ。( ̄▽ ̄) |
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もし、この本を休日に楽しむなら、やっぱりカリフォルニア、ソノマのワイン。 フルボディの赤で雰囲気を楽しもう。 |
50代のおやじが人生をがむしゃらに楽しもうとする記録です。
久しぶりに再開した朝のジョギングの記録と共に
少しづつ、書棚の整理をしていこうと思いはじめました。
休日に酒でも飲みながら、楽しめる本を紹介しがてら、読んだ本の書評を書いてみようかな。なんて思ってます。
いつまで続くかわからないけど。( ̄▽ ̄)
2014年2月3日月曜日
☆フェイスブック 若き天才の野望 (5億人をつなぐソーシャルネットワークはこう生まれた)
デビッド・カークパトリック(David Kirkpatrick)著
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