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2011年12月5日に発行されたこの本。発刊と同時に買い求めた。 そう、私のお気に入りの作家「手嶋龍一」氏のノンフィクションだったからだ。 この本は、2001年9.11のテロから2011年3.11の東日本大震災まで、アメリカと日本が辿った数々の問題をノンフィクションで書き下ろした内容だ。 この10年間は日米両国にとって大変な試練の期間だった。日米双方に多大な犠牲を伴った期間だった。 この背景にあったものはいったいなんだったのだろう。やはり、手嶋氏は期待を裏切らず独特のタッチでこの難解な諸問題を解いていった。 米国の事情はともかく、日本に住む我々でさえ、国民の理解を超えた人達が政権を担ったから全く理解不能な期間が出現した。 理想と幻想の中に住む住人によって、国民には到底理解できない政策が次々と出現し、いったいこの国はどうなってしまうのだろうと呆れ返る日々だった。 まさしく、現実には有り得ない「ブラックスワン」が日本に舞い降りたかのようだった。 だから、この本のタイトルを見たとき思わず「さすが」と叫んでしまった。 そういえば、私が仕事でイスラエルに行った時期が、ちょうど2005年の2月ごろだった。 米国のイラク侵攻のときで、イスラエルでも自爆テロが起こっていた。 本を読み返していると当時の様々な事象が蘇って来る。 シリア、ウクライナ、ベネズエラなどに一日も早く平和が訪れることを心から祈る。 こうした問題に日本は何も手を差し伸べることができないのか。 今は国や民族間の争いから早く脱却し、地球規模での視点で各国が取り組んでいかなければならない問題が山積している時代なのだから。 |
50代のおやじが人生をがむしゃらに楽しもうとする記録です。
久しぶりに再開した朝のジョギングの記録と共に
少しづつ、書棚の整理をしていこうと思いはじめました。
休日に酒でも飲みながら、楽しめる本を紹介しがてら、読んだ本の書評を書いてみようかな。なんて思ってます。
いつまで続くかわからないけど。( ̄▽ ̄)
2014年2月28日金曜日
☆ブラックスワン降臨 ・・・手嶋 龍一著
2014年2月24日月曜日
☆和食にみる日本人の「和」の心を振り返り想うこと・・・
私たち日本人の味覚の根底には、各個人で多少の違いはあるが少なからず和食がベースにあると思う。
和食とはなんと「雅」なものだろうか。
「雅」とは、辞書をひくと「洗練されていて上品なこと。他人に対して敬意を表すコトバ」とある。
まさしく和食には澄んだ濁りのない出汁に、海のもの、山のものをその素材を活かすように大事に組み合わせ、
その命の犠牲に最大の敬意を表し、味と美しさを表現する。
食べる前には、「いただきます」と合掌をもって犠牲となった命に感謝を捧げる。
一つ一つの個性を無駄にせず、さりとて組み合わせる素材で調和を奏でる。
この考え方の原点は、日本人の自然に対する敬意であり八百万の神として自然を敬う精神からくる。
そして遊び心とは、そこに敬意があって初めて芸術となる。
和食は庶民の中から出でた芸術である。
日本の家庭は、朝、昼、夕の三食を基本とし、母親は日々の忙しい中、できる限りの料理で家族を支えてくれる。
家族は、食べる前に食材に対し手をあわせ「いただきます」と感謝を捧げ、食べ終わると料理してくれた人へ「ごちそうさまでした」と感謝を伝える。
その日一日の中でいろいろあっても、夕食のその時にせめて笑顔に返れるように、との祈りがある。
永い歴史の中で、日本人はこうした感謝の気持ちを大切にしてきた。
そして、自分以外の他人の立場を大切に扱ってきた。時には、その他人のために我が身を投げ打つ事を由とした。侍とは、己を捨てて儀のために命をかける覚悟を表す。
穏やかな中にも最大の尊厳を持って事に当たることに美徳を感じる。それこそが日本人である。
不思議なことにこの文化だけは途絶えたことがない。
未だに、若い日本人の人達にも受け継がれていることを感じる。
和食がある限り、日本人の心は失われないだろうと思う。
私たち日本人は何があっても、他国の国旗を燃やしたり、踏みつけたり、文化を引き裂いたりのパフォーマンスをしない。
それは、心の中にそうしたパフォーマンスに意義を見出せないからである。
スポーツでも、戦う相手に尊敬の念をもって全力で戦うのが日本人である。
一般人の心にも、そうした意識を美徳として誇りに思う心を幼い頃から身に着けている。
最近、ニュースで公立図書館で「アンネの日記」が破られたという報道があった。
我々日本人には、まるで考えられない衝撃である。アンネの日記は我々日本人にとっては、馴染みの深い本でありどんな境遇にも逆境にも明るい希望を失わない心に尊敬を感じる本であり、それは、今回のソチ五輪の浅田真央選手の演技にも現れている。
このアンネの日記を引き裂く事件。そこには、いろいろな政治的策略があるのだろう。
どこの国の策略かはわからないが、このような行動で何をしようとしているのか。ほんとうに悲しむべき行動である。
日本に来て、そのようなことをする前に和食を食べることを勧める。自分が生きるために犠牲となった命に感謝をし、活かされていることに感謝をし、心穏やかにして、自分の心「良心」を見つめてみるといい。
人を貶めるより、穏やかな心になって自分の良心に素直になるといい。
平和の祭典が終わる時期にこのような事件が起きたことに悲しみと憤りを感じる。
2014年2月21日金曜日
☆浅田真央の感動のフリー演技に世界が泣いた・・・
本当にお疲れ様でした。真央ちゃんのフリーの演技に世界中が感動し、そのすばらしい精神力にエールを送りました。
何があっても、どんな逆境でもじっと耐えてがんばってきたその姿は心打たれるものがあります。
本当にありがとう。
真央ちゃんのフリーが終わったとき、賞賛の書き込みが国境を越えてインターネット上に溢れました。
これこそ、本当の平和の祭典だよね。
本当にありがとうと言いたい。本当にお疲れ様でしたね。と、ねぎらって上げたい。
真央ちゃん。カンパ~イ( ̄▽ ̄)
2014年2月20日木曜日
☆「鈴木敏夫のジブリ汗まみれ」から学ぶ「聞く技術」
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スタジオジブリのプロデューサー・鈴木敏夫さんの話が心地よい。 iPodのポッドキャストが始まった頃、何を聞こうか探していて「鈴木敏夫のジブリ汗まみれ」を見つけた。 この番組は、TOKYO FMの人気番組をポッドキャストにしたもので、最初の頃から聴いているのだ。 仕事の行き帰りに地下鉄の中iphoneで聴いているし、仕事中もイヤホンで聴いたりしている。 僕にとってはすごく文学的な香りのする会話が妙に心地よい。自分の中にないものを見せてくれる楽しさだろうか。 会話が心地よいというのはすごく大事だと思う。毎回いろんなゲストが来て会話が変化していく。 これを聴いていると、いろんな職業のいろんな立場の人の考えていることがうまく引き出されている。 不思議だな~と思うのは、鈴木さん自身が中心でしゃべっているのではなく、ゲストが懸命に鈴木さんに語りかけていることだ。 何かを説得しようとするかのようにゲストが懸命にしゃべる。 鈴木さんは、現在はスタジオジブリのプロデューサーである前は雑誌の編集者だった。 だからだろうか、聞き上手だ。聞き上手な人の会話は心地よいのだ。 これはすごく勉強になる。システムを設計する上で、クライアントの真意を引き出すことは技術者の重要な使命だからだ。 何度も、過去のを聴き直してみている。本もポッドキャストも飽きさせない。なぜだろう。 そうだ、居酒屋で飲んでる時の、隣り合わせた人の会話を盗み聴いているような雰囲気なのかもしれない。 だからだろう、酒を飲みながら聴いてみるとワクワクする。 大好きな、天狗舞や立山が合うんだ。それが尚更心地よくしてくれてる。 そうか、たまには引いて、聞く側に回るのもいいか~。フムフム( ̄▽ ̄) |
2014年2月16日日曜日
☆本を買うなら「紙の書籍」?それとも「電子書籍」?
先日、システム開発現場で必要を感じたので、技術書を購入する機会があった。
そこでどちらにするか思案した結果、電子書籍を購入した。
電子書籍を購入する動機となったのは、開発現場でプログラミングをする時に辞書代わりに使いたかったので 重い書籍を持ち歩くより、iphoneやipadで利用できたほうが便利だろうという発想だった。
確かに、購入した電子書籍はiphoneでもipadでも利用できるので想定どおりだった。
が、辞書として使う場合、相当使い勝手が悪い。
調べたい項目へ行き着くのに手間がかかりすぎる。また、付箋を付けても再度そこを引き出すのに手間がかかる。
おおよそ、通常の書籍の方がはるかに素早く情報を引き出せる。
こうなると技術書は高額なだけに後悔は大きい。
技術者仲間に聞いてみると、みんな電子書籍は買わないという。
そうだよな~。
そもそも書籍は、たてxよこの平面で利用したりはしない。
書籍アプリを、平面で設計すると大間違いである。
通常、本を利用するときは、実は立体的に視覚で捕らえて利用するものだから。
アプリの設計がそもそも間違っている。
まっ、アプリ開発してる技術屋がそう思っているっていうことは、この分野、これからまだまだ伸び代があるなと思うけど。
さぁ~、今日も飲も飲も( ̄▽ ̄)
2014年2月15日土曜日
☆知の武装:救国のインテリジェンス
2014年2月11日火曜日
☆武術の伝承と運足について・・・メモ
なぜだろうとずっと不思議に思っていたことがある。それは、日本の武術は戦を前提として発展してきた経緯があり、 剣術、矛術などの武器術と徒手空拳の体術などを総合的に学ばなければ理解できない部分が多いからだ。
現代では、剣道、合気道、柔術、拳法、空手等に分類され、別々のスポーツとして分解されて伝わっており、 西洋のスポーツ的な要素がさらに加わって、競技としての格闘技でしかなくなっているからだろう。
競技としての格闘技では、やはり体格が優る者が有利である。それはそれで、楽しめるスポーツの普及には良いのだろうがそれは武術ではない。
武術は明治維新以降、その奥儀たるものは危険過ぎるゆえか隠蔽されている。
古来より伝承される武術には、いくつもの重要な要素があった。
運足と呼ばれるものもそのひとつで、現代人の歩き方や走り方、跳躍の仕方などは古来の武術のそれとは全く異なる。
現代人の走り方や歩き方は、明治維新以降に西洋的な要素が取り入れられた結果であり、維新以前のそれとは異なるらしい。
以前、神足にも少し触れたが、武術の習得においてはこの運足は重要な要素のひとつだ。
現代の格闘技には、術としての要素は全くない。
もともと、体も小さく肉食でもない日本人がなぜ重い鎧を身に着けて戦をすることができたのか。
はるか遠い地へ、重要な情報をすばやく伝達することができたのか。
もちろん、スーパーマン的な秘術が存在したわけではない。
ただ、現代の常識では理解できない手法がそこにあったのは確かだ。
かの有名な、武術伝書の「宮本武蔵 五輪書」にも記述があるが、現代の三重県から江戸まで一日で往復した記録があると言う。
五輪書を何度読み返しても、肝心なところは理解できない。 それ自体、宮本武蔵が弟子に書かせた経緯もあろうが、 そもそも、武術の奥義を伝承する上で用いられたのは口伝と言う手法で、文書にされたものはほとんどあてにできないからだ。
口伝とは、師匠について稽古を通じ体感と理論を直接伝承される方法を言う。
そもそも、文書にした段階でそれらは伝わらなくなる。
格闘技を習得した人なら感覚的にそのことはわかると思う。
そう、格闘技は実は武術の要素の基礎部分でしかない。
術に進化させるには、筋肉を鍛えるのではなく、逆に力を使わなくする過程を学ばなければ会得できないからだ。
いかに、力に頼らずに力を封じることができるかは、いったん力を身につけた後にそれを手放さなければならない。
矛盾だらけだが、それらの経緯を経なければ会得できない。
故に、会得できるまでの道のりは遠い。
真剣に格闘技を修練された方は、必ずこの疑問にぶち当たる。
因みに、この運足の伝承がされているのは格闘技の世界ではなく別の世界に伝承されていることにやっと気づいた。
深すぎて気が遠くなるような世界だが探究心が収まらない。
だから、人生は楽しい。
我が人生において、術の習得は武術も技術も深すぎる。いつになったら社会に貢献できるのかと思うと情けなくなる。
四の五の言いつつ、今宵も酒を酌む。( ̄▽ ̄)
2014年2月9日日曜日
☆平和の祭典をソチで行う想いが世界に繋がるといいね
ソチ五輪の開会式を観てて、いろいろ大変なことを抱えながらも、 この地で五輪を開催する決意をしたプーチン大統領を応援したい。
ソチと言えば、コルキス王国、アブハジア王国、グルジア王国、オスマン帝国などを経てロシアに至る 複雑な背景を持ち、カフカース戦争や露土戦争、クリミア戦争など数々の戦争の地となった場所だ。
戦争や紛争の多かったこの地で平和の祭典を行うことは新たな時代の幕開けを感じる。
そうあってほしいと願う。
今また世界中で緊張が走る中、この地で平和の祭典を行う上で、各国が参加し主要な人たちによって 世界情勢にどのような進展があるのだろうか。
それにしても、開会式の各国の入場シーンでトルコの入場シーンが突然ナレーターのアップに切り替えられたのは なぜだろうか。メディアはちゃんと報道するべきだろう。
注目したかったのは、グルジアなど周辺国の入場だった。
過去、戦をしてきた各国の平和の祭典への入場というのはとても大事なシーンだからだ。
台湾の入場シーンでは台湾の紹介を未だに「Chinese Taipei」とするのは平和を維持する手法のひとつだろうが、 平和を維持する為の知恵(1971年「上海コミュニケ」にて周恩来とキッシンジャーが取り決めた「台湾条項」が活きているという事か。
国はそれぞれ自国民を守るための手段を講じつつも、知恵を活かした平和的な解決に真剣に取り組む時代だろう。 人の命を犠牲にした商売など、もう許されない時代なのだ。 日本とロシアが先ずは先陣をきって関係修復を実施し、平和的経済協力関係の手本となることを期待したい。
2014年2月8日土曜日
☆ウルトラ・ダラー 手嶋龍一著
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私が手嶋龍一氏を知ることとなった彼の代表作ウルトラ・ダラー。 2006年3月に発行されたのだが、この本、その後に世界で起こることを予言しているかのように次々とその背景を暴いている。 ここでイギリスのBBC放送所属の特派員スティーブン・ブラットレーが冒頭に始めて登場する。 場所は、日本の京都馬町で戦時中には空襲にあった場所だ。 いきなり、写楽の描いた「三代目瀬川菊之丞の田辺文蔵妻おしづ」のオークションシーンから始まる。 世界を舞台にしたインテリジェンス小説の冒頭が京都とは私にとっては興味深い。 が、それにしてもなぜ旧小林古径邸が京都なのだろうと思う。たしか。東京・大田区馬込ではなかったか・・・。 小林古径邸(現在は新潟県上越市) | ||||
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2014年2月6日木曜日
☆昭和の古き神戸の記憶に想いを馳せて・・・
杉原千畝の発行した命のビザを受け多くの人たちが敦賀から神戸・横浜へ逃れてきた。
しかし、この天草丸は民間の船であったにもかかわらず米国の魚雷を受けて沈んでしまう。
そう言えばスギハラ・ダラーのアンドレイ・フリスクとソフィーが愛した神戸のトア・ロードのパン屋のベーグルは今でもあるのだろうか。
Old Japan, return to Kobe 1958-89 神戸市昭和
This is a good old japan Kobe.I was born in Kobe 1960. Thank you for upload it. That's a good old memories come back again to me.
2014年2月5日水曜日
☆本にまつわる不思議な話と
「宝 島」 ロバート・ルイス・スティーブンソン著Treasure Island
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最近寒暖の差が激しいけど、今日のように急激に冷え込む日は暖かい部屋で過ごしたいものだよね。 寒い日は、暖かいイメージが恋しいけど短編で面白いのが子供の頃に誰もが読んだあの懐かしの「宝島」。 その舞台になったのは、ロス諸島(フランス語: Îles de Los)はギニア共和国のコナクリ沖合にある一連の島のことらしい。 んで、この物語航路で言うなら、コロンブスの西インド諸島周りとヴァスコ・ダ・ガマのアフリカ航路の中間。 1883年頃にイギリスで書かれた少年雑誌向けの小説をまとめたものらしい。 子供向けの小説の割には、海賊のさまざまな描写は生々しいけどね。 ここにでてくる海賊黒髯などは、本名エドワード・ティーチ。スペイン海を荒しまわった残忍不敵な実在の海賊だ。 確か、ワンピースにも出てくるかな。 この小説にも出てくる酒が「ラム」だ。いかにも海の荒くれものにぴったりな雰囲気が漂うが。 大西洋と海賊と船乗りにラム酒、船の甲板と戸板に染込んだタールの匂いが漂ってきそうな気がするのが不思議だ。 |
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そう、ところでこの「宝島」は実に不思議な小説で、私の娘が家内のおなかの中にいた頃、よく読み聞かせてやった本だ。 アーネスト・へミングウエイの「老人と海」とこの2冊を十月十日とっかえひっかえ読んで聞かせた。 胎教は本当かどうか試したんでけどね。 その娘がちょうど3~4歳の頃だったか、久しぶりに宝島を読んでやった。 あるシーンにさしかかった時、娘が唐突に「おとうさんこの本知ってるよ。昔よく読んでくれたよね。」って言い出した。 あれっと思って、ひょっとしておなかの中にいたころ覚えてるの?って聞いたら、お母さんのおなかの中でちゃぷちゃぷしながら 聞いてたよって言い出した。 ちなみに、老人と海も読んでやるとやはり覚えていた。こちらの方はストーリーがちょっと難しくてわからなかったらしいけどね。 胎教って本当なんですね。 胎児は、おなかにいる時に夫婦の会話をちゃんと聞いてます。 気をつけようね。( ̄▽ ̄;) |
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ところで、今回紹介するこのキャプテンモルガン プライベートストック ラムは、日本には極わずかしか入荷しない貴重なラムらしいですよ。 寒い夜にホットラムと宝島は如何? |
2014年2月3日月曜日
☆フェイスブック 若き天才の野望 (5億人をつなぐソーシャルネットワークはこう生まれた)
デビッド・カークパトリック(David Kirkpatrick)著
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起業のきっかけや、事業展開などがいかにも的なストーリー仕立てでけっこう面白く描かれてる。
一時期のIT起業ブームの頃、成功者は事業にストーリー性を持たせる意味で、ストーリーテラーを雇ってたらしいけどね。 この本は、飾り気なくマーク・ザッカーバーグの個性を描いていて好感が持てる。 中でも、パロアルトへ引っ越してからの展開がいかにもという感じが出てていいね。 ただ、この本の面白いところは何と言ってもこの著者にある。 デビッド・カークパトリック(David Kirkpatrick):米フォーチュン誌のインターネットテクノロジー担当編集主任で、 多くのこうした企業について執筆してきた人だけにこの本の最後部にある参考文献の欄が面白い。 そもそもこの本は17章からなっているが、各章ごとに参考文献が詳しく示されている。 ウエブサイトが紹介されているものもあり、こうした参考文献を平行して読みながら読書をすると数倍楽しめる。 そもそも、この手の本は従来適当に盛り上がるストーリーでどこまで本当なのか疑わしいものだが、 これだけ詳細に文献が載ってると、著者の人柄もそこから窺い知る事ができる。 マーク・ザッカバーグよりこの人のほうが面白いかもしれないね。 そして、この本の面白さは登場人物にある。 シリコンバレーで成功する場合に共通する人脈が見て取れる。 実は、シリコンバレーで起業して成功する上で重要なのは、ヴェンチャーキャピタルから調達する金額よりも、 調達できる人物にある。この著者は、仕事柄見事にこの創業者マーク・ザッカーバーグを取り巻く人物たちを 詳細にレポートしている。これが面白い。 ナップスター創業者のショーン・パーカーやペイパル創立者のピーター・シール。 リンクトインのリード・ホフマン。ワシントンポストのCEOドン・グレアム。 元google上級幹部のシェリル・サンドバーグだ。 IT関連で注目を浴びるには、どのジャーナリストに商品について記事を書いて貰うかが非常に重要だ。 今までにシリコンバレーでは、成功請負人と称されるこうしたジャーナリストが活躍しているからだ。 ま、こうしたポイントにやや触れつつ読んでいくとさらに面白いと思うよ。( ̄▽ ̄) |
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もし、この本を休日に楽しむなら、やっぱりカリフォルニア、ソノマのワイン。 フルボディの赤で雰囲気を楽しもう。 |
2014年2月2日日曜日
☆休日の午後は
「本+酒+google={ ( ̄▽ ̄) } 」で googlable!
今日は雨の日曜日です。 こんな休日の午後は、おいしい灘の酒とお気に入りの本を読みながら、本の中に出てくる気になる場所や 実際の景色、登場人物がたどった路をググッてトレースして想いを馳せています。 |
『海賊とよばれた男』
1953年3月。一隻のタンカーが神戸港を出港した。 当時日本で唯一米国メジャーと対抗して窮地に立たされたイランの石油を買い付けに 日本の出光の日章丸がイラン・アバダン港に向けて出向。 そしてガソリン1万8000キロリットルを積載し、復路マラッカ海峡を迂回するなどして 英国海軍の追撃をかわし無事川崎港に帰港した。 当時イランの石油利権を巡っては国有化を認めない英米が経済封鎖に踏み切るなど、 緊張が走っていた中、イラン側と密かに接触し、両国民の幸福のために石油を買いに行ったのが、 出光の男たちの話です。 『石油メジャーと䯽人で戦った出光佐三』 前坂 俊之 (静岡県立大学国際関係学部教授 静岡県立大学国際関係学部教授) より アーバーダーン:イラン南西部、フーゼスターン州にある都市 この河を日章丸は石油を満載し、川底の砂を巻き上げながら座礁の危機を乗り越えて岐路を進んで行ったんですねぇ。 戦後民族資本の出光興産の命運を握った代表的な製油所・徳山製油所の夜景 子供の頃から馴染んできた 出光興産・徳山製油所の燃える火を、もう一度この目で見ておきたい。 |
『スギハラ・ダラー & スギハラ・サバイバル』 ・地図で見るアンドレイ・フリスクがクラクフ脱出しロシアのウラジオストクを経て神戸へ辿り着くまでの路 ・アンドレイ・フリスク、ソフィ、雷児の三人が出会う神戸北野の町並み |
2014年2月1日土曜日
☆スティーブ・ジョブズⅠ・Ⅱ
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ジョブズが亡くなって早2年が過ぎたけど、彼のビジネスへの熱意とこだわりは伝説の起業家として尊敬できる。
多くのIT起業家に夢を与え続けてくれたし、刺激も与えてくれた。ま、確かに周辺で働いていた人たちは大変だったみたいだけどね。
実は、Appleの本社には私の恩人の友人がいて、ちょうどiMacをジョブズがMac Expoで発表した頃、Javaに関する提案でApple本社のジョブズのオフィスに行ったことがあるんだ。ちょうどジョブズの自宅を建て替えている頃でね。Javaの実装についてAppleの技術者と討論してた時、ジョブズに提言したいと言ったら「それはやめとけ」と止められた経験があるんだ。その時はなぜだかわからなかったけどね。( ̄▽ ̄;) でも、この本に描かれているジョブズは、私にはとても共感できる部分も多く、彼の中の葛藤が自分のことのように伝わってくる本ですね。 時々、読み直してみるけど、娘との京都旅行などはいいね。ここに出てくる京都駅近くのお寿司屋さん「すし岩」さんなども実際行ってみたくなるしね。同じワインでも頼んでみようかなと。 |
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