2015年9月11日金曜日

秋の鰻

 鰻と言うと夏のイメージがある。
その昔、平賀源内が夏場の鰻屋の売上を伸ばしてやるために「土用の丑の日に鰻を食べるとよろしい」と言ったとか。( ̄▽ ̄)

 今となっては真実の程はわからないが、鰻の旬は秋なのだそうだ。
確かに、私が子供の頃、夏には鰻ではなく鱧を好んで食していた。
鱧の湯引きとお吸い物は、夏の暑い時期にはもってこいだ。
さっぱりしていて、しっかりとした旨味がたまらなくおいしい。
瀬戸内で育った私には、ごくごく当たり前のように、夏は鱧を頂いてた。

鰻はやはり晩秋の頃が旨いと思う。

 秋は、いつからなのか今では季節感が曖昧になってきているが、9月の中旬ごろまでは、
鯵や鯖がやたらと旨く、それ以降は、やはり秋刀魚が旨い。
最近では、流通が良くて北海道産の秋刀魚がどこでも8月末ごろから出回ってくる。
これはこれで、刺身で頂くとたまらなく旨いが、9月中旬以降は秋刀魚の塩焼きにかぶりつきながらビールを飲み干すのがよろしい。

でしょ( ̄▽ ̄)

 でも10月も後半に差し掛かると鰻がやたら旨くなる。脂が乗るとはこの時期の鰻のことだろう。
先日、名古屋でも有名なひつまぶしの老舗に行って来たが、やはり時期が早すぎた。
残念だが、旬の味には適わない。
今年も、秋刀魚でほろよい加減を楽しみながら、晩秋の鰻を楽しみにするとしよう。

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